決算書を見るときに気をつけるべき「雑勘定」
今回は決算書を見る上で、気をつけるべきポイントの一つとして「雑勘定」が挙げられます。「雑勘定」とは具体的には「雑」「未」「前」「仮」「立替」「その他流動資産・流動負債」「その他固定資産・固定負債」「繰延資産」「短期・長期貸付金」です。簡単に言えば、よくわからないものです。
なぜ雑勘定に気をつけるべきか?
・資産性のないものなのに資産として計上されている可能性がある。
・実質借入金なのに、明確に示さず負債として挙げらていない
このようなことがあります。この雑勘定科目はパソコンでは読み取ることができません。資産性のないものが資産として計上されているのに、パソコンで読み取った表面財務では資産として現れ、内容の良い決算書として扱われます。実質債務超過でもパソコンでは読み取れません。
初心者である私は一回騙されました笑
ただの実力不足なのですが、「雑勘定」しっかり見ずにパソコンで出た表面財務だけ見て内容が良いと判断してしまったのですが、見事にやられました笑
・未払金、未払費用・・・1ヶ月分の人件費、源泉所得税や社会保険料とかなら良いですが、あまりにも数字が大きいとおかしいです。社会保険料や源泉所得税が滞納されている可能性があります。
・貸付金・・・これ資産に上がりますけど、基本いいことありません笑。代表者への貸付金、関連企業への貸付金とかは基本回収が難しいです。かつかつだから、貸しているのです。このようなことがあると資金繰りが厳しいとも推測できます。
他にも色々あるのですが、とにかく「雑勘定」が計上されており、金額が大きければ気をつけるべきです。