ころすけ日記

ころすけの雑記です。新人銀行員ころすけでTwitterやってます。

データ階層社会(東洋経済)の記事を読んで

図書館に行って、東洋経済という雑誌があったので読みました。

今回のテーマは「データ階層社会」です。

AI(人工知能)が個人をプロファイリングして個人の格付けをしていくのです。

技術が進歩して、そのようなSFような世界になりつつあるのです。

東洋経済の雑誌では、現状にあるデータ階層社会を取り上げられていました。

かなり勉強になりましたし、恐い世の中になりつつあるなと思いました。

自分もこのような社会を受け入れて、変化に対応していかないといけないと思ったのが感想です。

今回は東洋経済にまとめられていた記事を自分なりにまとめました。

そして自分なりの意見も書きました。

この記事の詳細を知りたい方は東洋経済を読むことをおすすめします。

このブログでは印象に残ったことをピックアップしてまとめているだけですので。

シンガポール 成長最優先の「選別社会」外国人も選別の対象

シンガポールでは経済を成長させるために、優れたエリートを確保していこうと国家がエリートを選別しています。

人間の行動のほとんどは遺伝子によって決まる。(リークアンユー

建国の父リークアンユーはこのように述べています。国父の徹底した選別思想はシンガポールのDNAに深く刻まれています。

シンガポールでは12歳で人生が決まる(シンガポール教育省の官僚)

シンガポールでは小学校卒業時の統一試験「PSLE」があり、成績が悪ければ、「技術系普通コース」などと呼ばれる中学に進み、大学進学への道はほぼ閉ざされる。逆に成績がよく、トップの学校に行けば、学費や生活費と行った奨学金を提供され、将来には世界でも有名なケンブリッジ、ハーバードなどの大学に進学することになる。出世スピードや待遇も全く違うらしい。

しかもそれだけでなく、外国人も選別の対象になっている。就労ビザが下りるのは大学によって決まる。東大、京大、慶応などでないとビザは下りない。早稲田でも無理だそうだ。

中国 政府当局が全国民の信用情報を一元管理

中国では芝麻信用が提供している信用評価が恋愛の必要条件になる場合がある。芝麻信用は中国で主流の決済システム「アリペイ」の一機能。

アリペイは物販や飲食などリアル店舗やネットショッピングでの支払いのみならず、納税や年金受け取り、公共料金の支払い、各種ローンの返済などあらゆる決済の中核を担う。芝麻信用はこうした支払いの履歴に加え、資産状況や学歴、趣味などの情報に基づき、個人の信用力を点数化している。毎日更新されるようだ。

税金や公共料金、家賃などをきちんと納付すること、信用力の高い友人と多く付き合うこと、金銭の「入り」を増やし、支出を計画的に行うことで信用力のスコアをあげることができる。

中国では、このサービスが結婚や就職に影響しているようである。このスコアが良いと就職や結婚相手を見つけるのに有利になる。さらに公務員の優先採用や子女の大学入学優遇も検討しているとのこと。

この記事を読むと、日本も将来このような世界を作ろうと政府は考えているのではないかと思いました。理由はマイナンバー制度とキャッシュレス化の普及です。この二つの制度が完璧に普及されれば、戸籍、学歴や犯罪歴は誤魔化せないですし、自分の支払い状況はデータで追うこともできるので可能だと考えられます。もちろん支払いしていますけど、NHKの受信料の支払いも信用スコアに影響してくるかもしれません。あとは寄付金とか年金の支払いとかですかね。もう悪いことできません。

データ預かる情報銀行 信用スコアに展開

情報銀行とは、個人から買い物の履歴など個人情報を預かり、本人の同意を得たうえで活用したいほかの企業に提供できるサービスである。すでに三菱UFJ信託銀行情報銀行の展示を行なっている。センサー内臓の靴で歩行速度や距離などの運動情報を収集し、資産や行動履歴と共にデータを求める企業に提供している。

収集した個人情報の分析を基に信用情報を数値化を行う「信用スコア」事業に大手企業も続々参入している。みずほ銀行ソフトバンクが共同出資する「J・Score」は最近有名になってきている。信用スコアに基づき金利や貸出量が決まるサービスである。今年10月から同意した利用者のデータを外部企業に提供し、利用者に特典を提供する「リワード」サービスを始めている。若者を中心に約35万人がスコアを取得し、貸出契約額は150億円になっている。NTTドコモも「信用スコア」事業に参入する。

こうしてみると益々銀行員の立場は厳しくなってくると思います。これから銀行員の仕事も変わってくるのでしょうか。今個人的に恐れているのは、AIが決算書の科目明細表や通帳のお金の流れを読み解くことができるようになると融資審査員の存在意義が危ぶまれる時がきたなと思います。

 

参考「データ階層社会」週刊東洋経済 2018/12/1 6829号 東洋経済新報社